宗教と日本語

仏教の基本的知識
自分の家の宗派を知っている人はどれくらいいるでしょうか。
高齢者世代であれば知っている人は多いかもしれませんが、若い世代はよくわからないのではないでしょうか。
なんとなく聞いたことがある、お墓参りに親に連れられて行く程度というのが実際のところかもしれません。
そもそも仏教は歴史の授業で習ったくらいで、普段の生活で意識するシーンは少ないかもしれませんね。
仏教の元々の発祥はインドですが、中国に渡ってその形を変え日本に伝わりました。
国内に広まる間にいくつかの宗派に分かれ、代表的な18の宗派は「十八宗」と呼ばれています。
元は同じなのですが、信仰の対象や作法に大きな違いがあります。
広まった背景には、天災や戦などの困難があって、何かにすがる人々の心理がありました。
どうして仏教と密接なの?
日本では法律で宗教の自由が認められています。
その中でも一番根付いているのが仏教ではないでしょうか。
お彼岸やお盆にお墓参りをしたり、仏壇に毎朝手を合わせたり、昔に比べて機会は減っているものの、やはり日本の生活になじんでいるものですよね。
まずは信仰があって、その上に生活があった時期が長かったうえに、時の支配者である貴族や武士の信仰が厚いと、政治的な理由から民にもその信仰を強いるのが普通だったため、違和感を持つことがなかったようです。
当時の日本は中国を先進とし、お手本とすることも多かったため、仏教は神聖で崇高なものであったと考えられます。
仏像やお地蔵さまを建立して、身近に信仰を置いていたため、日本の昔話にもよく出てきますよね。