難しく聞こえる言葉

念仏を唱えるように
仏教といえば、呪文のように聞こえる「念仏」ですが、もちろん仏教的には大切な意味を持ちます。
ただ、やっぱり言葉や音が独特ですよね。
そんな響きの言葉や文字であれば、なんとなく仏教用語かな?と判断ができますね。
例えば「境界」という言葉は、土地や何かの境目を意味しますが、仏教用語では「きょうがい」と読むそうです。
仏教の教えを身につけるべく修業し、その目標に達した状態の事を言います。
他にも、「刹那」という言葉は、その時だけが楽しければよい、という考え方を「刹那的」なんて言いますが、仏教用語としては、とても短い時間、あっという間の時間の事を指します。
普段使う言葉と仏教用語で違いがあるものが多いですが、「刹那」などはより仏教用語っぽいですよね。
金輪際と有頂天
この二つも、どちらも仏教用語です。
漢字を見ると、なるほど仏教に使われそうですね。
「金輪際」は否定語と合わせて使う事で、今後一切、これっきり、という意味を持ちますが、元々は仏教の世界観から来ています。
この地面の底の底には金でできた輪っかがあり、その端、つまりは本当の地の果ての果てを指す言葉なのだそうです。
怖いくらいもう後が全くない感じがしますね。
また、「有頂天」はその逆で、この世の中にあるすべての物の一番上、頂点を指す言葉です。
地の底に対して天上の天上、といったところでしょうか。
日常的には、これ以上ないくらい舞い上がっているさまを言いますね。
こうしてみていくと、実は繋がっていて面白い発見があります。